長打攻勢で始まった試合を武相が制し、春季大会としては40年ぶり12度目の決勝進出を決めた。5月18日から群馬県で行われる春季関東大会に出場する。

初回、武相は仲宗根琉空内野手、平野敏久内野手、広橋大成内野手(いずれも3年)の3二塁打で2点を先制。向上はその裏、1番堀颯士郎内野手(2年)が左翼席への本塁打。2番本宮翔人内野手(3年)も左越え二塁打を放ち、その後犠飛で生還。低反発バットながら外野の頭上や横を越える鋭い打球が乱れ飛ぶ幕開けになった。

ただし、中盤も勢いを持続したのは武相。4回、7番金城楽依夢外野手(3年)の左翼への本塁打で勝ち越すと、吉崎創史捕手(2年)の右越え適時二塁打で加点。5回にも連続二塁打で加点。10安打のうち8本が長打とパワフルに攻めた。

向上は6回と8回に得点したものの、得点後の走者をともに4番打者がかえし切れず、及ばなかった。

40年ぶりの関東大会進出を決めた武相・豊田圭史監督(40)は終始笑顔で「いやもうちょっと関東(大会)って見に行ったことしかないので(笑い)ちょっとそこまで見据えていなかった。この大会はベスト8が目標だったので。まず明日の決勝、終わって関東大会だと思っています」と興奮気味に話した。