21世紀枠で今春センバツ代表校に選ばれ、初の甲子園に挑む利府(宮城)は、出場校発表から一夜明けた24日、同校グラウンドで約6時間の全体練習を行った。前夜は40件以上の祝福メールが携帯電話に届いたという遠藤聖拓主将(2年)は、親せきや中学時代に世話になった関係者にも電話し、喜びの一夜に浸った。それでも、気持ちはすぐに戦いへと向けられた。

 この日、練習に身が入らないナインの姿に、穀田部長がカミナリを落とした。「自分たちに少し調子に乗っていたところがあった。気持ちを切り替えて、今まで通り、いい緊張感を持って過ごしていきたい」と遠藤。来月7、8日にはKスタ宮城の室内練習場を借り、中旬には父母会の協力もあって関東地方で合宿も行う。喜びに浸っている暇はない。【由本裕貴】