<高校野球・秋季山形県大会:山形中央5-1酒田南>◇26日◇YZ・タカスタ◇準決勝

 山形中央が酒田南を破り、2年ぶり7回目の東北大会出場を決めた。横山雄哉投手(1年)が3試合連続完投勝利。打線も6回2死から集中打で一挙5点を奪った。日大山形は5-0で山形城北を下し、2年ぶり22回目の東北大会出場。4番冨塚健投手(2年)が、公式戦初の完封&本塁打と投打で活躍した。

 横山は終始、ポーカーフェースで投げ抜いた。8回の初失点後も、9回無死から走者を許しても、無表情で後続を打ち取った。「走り込みで培った粘りが出ました」。3学年上のOBソフトバンク鈴木をまね、学校近くの山で往復40分の走り込みを、多い日で5往復こなし下半身を強化。3試合連続完投勝利につなげたが「本数を増やします」とレベルアップを誓った。

 打線も6回2死から四球を足掛かりに、4連打で5点を奪い横山を援護。普段の打撃練習は3人1組で行っている。ベンチで全体の状況、次打者席で投球の間合い、打席で1球への集中力を養い、一連の流れの中で「線」を意識。庄司秀幸監督(33)は「線になる攻撃だった」と成果を語った。投打がかみ合い、2年ぶりの東北大会出場。それでも庄司監督は「優勝して出るのが理想」と、4年ぶり4度目の県制覇をにらんだ。【湯浅知彦】