<高校野球奈良大会:桜井4-1奈良大付>◇28日◇決勝◇佐藤薬品スタジアム

 桜井が奈良大付を4-1で破り、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。奈良の夏の大会は、69年の御所工を最後に天理、智弁学園、郡山の3校しか優勝旗を手にできなかった。その壁を崩し「創立110周年の節目の年に、甲子園出場という花を添えられてよかった」と森島伸晃監督(49)は笑顔で話した。

 先発して4回1/3を無得点に抑え、打っても2安打のエースの竹野康平(3年)は入学当初はサッカー部。「いろんなスポーツをしてみたかった」からだが、1年の夏に決勝に進んだ同校野球部の勇姿に胸を熱くした。「僕もあのマウンドに立ってみたい」と秋から野球部に入り、甲子園の夢をかなえてしまった。

 ◆桜井

 1904年(明37)に奈良県立桜井高等女学校として創立。48年(昭23)に現校名となり共学に。生徒数は945人(女子578人)。野球部は49年創部。部員数53人。甲子園は春夏通じて初出場。2年前の奈良県大会で準優勝。所在地は桜井市桜井95。谷垣康校長。