<練習試合:横浜2-0関東学院大>◇12日◇関東学院大

 大学生にも勝っちゃった!

 2年ぶり15回目のセンバツに出場する横浜(神奈川)が12日、横浜市内で関東学院大と練習試合を行い勝利。エース左腕の伊藤将司投手(2年)が8回を被安打4、無失点に抑えるパーフェクトな内容で、本番へ向け上々の仕上がりを見せた。

 1点リードの8回、2つの四球と単打で2死満塁のピンチを迎えたが、きっちり三ゴロに仕留めた。危ない場面はその1回だけ。終始、低めに集めることを心がけ、打たせて取った。主力を欠いた布陣とはいえ、大学生を封じた。渡辺元智監督(69)は「まずまず。まだまだ本調子とはいかないけどね」と慎重だが、僅差のゲームを制した点を評価。「1、2年生とはいえ相手は大学生。0で守れたことは大きい。こういうゲームができれば」と及第点を与えた。

 8日の練習試合解禁日から好調が続く。ここまで5チームと6試合を戦い、5勝1敗。負けたのは11日の日体大戦だけ。9日には昨秋の群馬大会ベスト4の高崎商大付から23安打を放ち、33-2で圧勝した。高校生相手では寄せ付けない強さを見せている。

 9日には壮行会が行われた。渡辺監督は「何としても6回目の優勝を、と強く思っています」と約400人集まったOBや関係者を前に宣言した。その言葉通り、着々と態勢を整えつつある。センバツ優勝が期待される“本命校”が、エンジン全開で甲子園へ乗り込む。【和田美保】