21世紀枠出場でセンバツ4強の利府ナインが2日午後、仙台着の新幹線で帰郷した。甲子園初出場ながら3勝を挙げ、1日の準決勝(花巻東戦)まで勝ち上がった。ただ、大会期間中に1回戦の相手・掛川西(静岡)に対する部員の携帯サイト上の中傷ブログが問題になり、派手な帰郷セレモニーは自粛した。既に引率責任教師だった部長の1人が、本人の申し出により部長職を辞任。また同校教頭が掛川西に出向いて謝罪している。

 ぴりぴりムードの中、ナインにとっては少しばかり控えめな帰郷になった。だが遠藤聖拓主将(3年)は「たくさんの人から声を掛けられて、やっとベスト4の実感がわいてきました。甲子園は自分たちを大きく成長させてくれた。得たものを夏に生かして、今度は実力で甲子園に戻りたい」と意欲を見せた。【佐々木雄高】