<高校野球広島大会:広島工7-0安芸南>◇18日◇3回戦

 新井2世が2試合連発だ!

 阪神新井貴浩内野手(31)の母校・広島工が2試合連続でコールド勝ちした。「新井2世」の異名を持つスラッガー、沖野哲也捕手(3年)が2戦連発の高校通算47号3ランで打線をけん引。4回戦進出を決めた。

 頼れる新井2世が、また打った。1-0で迎えた5回1死一、二塁で、高校通算47号3ラン。新井にあこがれ、その新井の高校時代を超えると言われる沖野の1発で安芸南を突き放し、92年以来の夏の甲子園にまた1歩前進した。

 左翼ポール際に運んだのは、真ん中高めのストレート。沖野は本来、低めが好きだが「高めを打ち返せたのは、調子のいい証拠です」と、胸を張った。

 高校時代の新井を知る広田利信監督(54)も「パワーなら沖野が上」と太鼓判。大会前には、以前は30キロだったベンチプレスも75キロを上げられるまでになった。「パワーがある」と巨人益田スカウトが言うように、プロの間にも「新井2世」は浸透し始めている。「今大会中に50本、ホームランを打ちたい」と主将としての責任感もある。頂点まであと4試合。打ち続ければ、16年ぶりの夏が見えてくる。