阪神糸原健斗内野手(31)が27日、国内FA権の取得条件を満たした。ヤクルト戦前に取材に応じ、「いろいろな方々あってのことだと思うので、感謝したいと思います。家族だったり、いつもサポートしてくれている裏方さんだったり、そして、起用してくださった金本監督、矢野監督、岡田監督にはすごく感謝しています」と率直に心境を語った。

開星(島根)、明大、ENEOSから16年ドラフト5位で入団して8年目。「1日1日の積み重ねでここまで来られたと思うので、これからもしっかり自分らしく一生懸命、がむしゃらに泥くさくやっていければいいかなと思います」と見据えた。権利の行使については「今はシーズン中ですし、連覇に向けてチームに貢献するだけだと思っているので、頑張ります」と話すにとどめた。

プロ1年目の17年から1軍出場を続け、18年からは2年連続で全143試合に出場。18年にはキャリアハイの152安打をマークした。過去7年で4度のシーズン100安打を記録しているが、昨季は代打での起用が主になった。

27日のヤクルト戦前時点で通算755試合に出場し、通算645安打で打率2割7分2厘。今季もここまで代打で14試合に出場し11打数3安打、打率2割7分3厘。勝負強い打撃は健在で、前日26日のヤクルト戦でも中前適時打を放っている。

阪神では糸原の他にも、今季ここまで、坂本誠志郎捕手(30)、大山悠輔内野手(29)がFA権の取得条件を満たしている。今月中には原口文仁内野手(32)も取得条件を満たす予定。杉山オーナー(65)は前日26日、報道陣の取材に「FA権を取られた選手というのは、やっぱりこれまでチームにすごく貢献してくださった。我々としては、感謝の気持ちでいっぱい」と率直な思いを話し「もちろん、現場の意見を最大限尊重しようと思っています」と話していた。