現地18、19日にスポーツ専門局ESPNの電子版などが2つのギャンブルに関連した記事を掲載した。

 19日付で掲載されたのはレンジャーズのダルビッシュ有投手が、昨年実弟が野球賭博で逮捕された事件に関連し、MLBが賭博関与を調査していると報じられたことを受け、代理人を通じて英文の声明を発表したことを報じたもの。

 声明は「自分はこれまで一度たりとも野球賭博活動に関わったことはありません。この件に関してMLBが調査しなければならない事情は理解していますし、その結果、自分の身の潔白が証明されるだけだと信じています。継続中の調査でもあることにも配慮して、今後この件に関してコメントをすることはありません。自分は今季に向けての準備に専念していきます」という内容となっている。

 さらに記事ではダルビッシュ翔容疑者がMLBと日本のプロ野球に対し1850回も賭けを行っていたこと、それにレンジャーズのゲームが含まれていたかは不明なことを伝える一方で、日本の英字紙ジャパン・タイムズが大阪府警はダルビッシュ有投手が関与しているとは見ていないと伝えたことも記していた。

 それに先立つ18日に掲載されたのは、マカオでカジノに興じたとして単純賭博罪で略式起訴された前阪神で米大リーグ、カージナルスの呉昇桓投手が1000万ウォンの罰金支払いを命じる略式命令を韓国のソウル中央地裁が出したことを報じたものである。

 また元ヤクルトの林昌勇投手にも同額の罰金支払い略式命令が出たこと、韓国野球委員会が韓国プロ野球に今後復帰した場合に1年目の公式戦の半数は出場停止とする制裁を受けたこと、賭けを行ったのは2014年のマカオのカジノだったことも伝えていた。

 さらに韓国の賭博に関する法律では韓国人が自国のカジノで賭けを行えるのは1カ所だけで、残り16カ所は外国人向けであるという韓国独自の事情も紹介している。

 どちらの記事でも特徴的なのは両選手を責めるような論調ではなく、淡々としたものである点だ。ダルビッシュ有投手が関与した可能性はなく、呉昇桓投手の件は韓国独自のものでアメリカでは違法性が感じられないとメディアが冷静に見ていることが感じられる。