米大リーグ機構は5日(日本時間6日)、ポスティングシステム(入札制度)による獲得可能選手として大リーグの全30球団に公示されていた楽天岩隈久志投手(29)の入札受け付けを締め切り、獲得を希望する球団があったことを明らかにした。広報担当者は「1球団以上の入札があった」とコメントした。

 日本野球機構を経て、入札額(複数球団の場合は最高額)が通知された楽天の米田純球団代表は「速やかに機関決定して返答したい」と話した。楽天は米東部時間11日午後5時(同12日午前7時)までに受諾か拒否かの意思を表示し、受諾なら当該球団に30日間の独占交渉権が与えられる。球団名や金額については、取り決めにより公開されない。

 岩隈は2008年に21勝4敗でパ・リーグ最優秀選手(MVP)と沢村賞を獲得。今季は28試合に登板して10勝9敗、防御率2・82、通算成績は209試合に登板し、101勝62敗、防御率3・32。