日米球界で活躍して、昨季限りで現役を終えた日本ハム木田優夫ゼネラルマネジャー(GM)補佐(46)の異例の引退セレモニーが開かれることが23日、分かった。3月4日の巨人とのオープン戦(札幌ドーム)で行われる。木田GM補佐が投手で、打者は慕っている巨人原監督。捕手は同い年の日本ハム中嶋兼任バッテリーコーチが務める。

 古巣の2球団が、最後の舞台を用意した。巨人に86年ドラフト1位で入団し、日本ハムには10年から3年間在籍した。今季から第2の人生を歩み出し、原監督の「木田のためなら、やります」との厚意もあった。

 昨年9月には、GM兼投手だったBCリーグ石川で引退試合が実施されている。今回、日本ハムが打診し、NPBでもセレモニーを開くべきとの考えから実現。日本ハム在籍時の背番号「42」のユニホームで、マウンドに立つ。木田GM補佐は「NPBでもう1度と、言ってくださった。すごく恥ずかしいですけれど、ありがたく受けさせていただきます」と感謝し、正真正銘のラスト1球を投じる。