右肩手術からの復活を目指すヤクルト由規投手(25)が、明日11日に行われるオリックスとのオープン戦に先発する。9日は甲子園の室内練習場で投手練習に参加。「3・11」に向けて「あれから4年ですか。自分自身は、(1軍で)3年半くらい投げられていない。東北の人に向けても、これだけ投げられるようになったと伝えられたら」と思いを込めた。

 11年3月11日に起きた東日本大震災で甚大な被害を受けた仙台市の出身。12日の登板も選択肢としてあったが、「いい意味で意識して。僕自身の復活の年にもしたいですし」と特別な日の登板を決断した。前回登板した2月22日の日本ハムとのオープン戦は、2回を無失点と結果を残した。2度目の実戦に向けて「やっぱり僕の持ち味は直球だと思うので、カウントを有利にしながら、結果にこだわって投げたい」と静かに闘志を燃やした。