阪神は10日、西宮市内の球団事務所で今季、独立リーグのBCリーグ福井への選手派遣に関する調印式を行った。育成枠の田面巧二郎投手(24)が4月1日から6月末まで、トラヴィス投手(21)が7月1日からシーズン終了まで同球団でプレーする。

 独立リーグに選手派遣するのは球団史上初めて。高野球団本部長は「特に田面君は不本意なシーズンを送っているので、何らかの糧にしてもらえればと思います」。田面は救援で登板を重ねる方向だという。

 昨季まで阪神で野手総合コーチを務めた吉竹春樹氏(54)が昨年11月、福井の監督に就任。今年に入り、両球団で調整していた。福井の新谷隆美球団社長は「福井に阪神ファンも多いし、感謝しております」と話した。吉竹監督との太いパイプも生かし、若手にプレー機会を与える。