絶好調宣言が発令された!? DeNAが西武に競り勝ち、97年以来となるオープン戦“優勝”の可能性を残した。終盤まで1-1の緊迫した試合を展開。8回2死一、二塁からロペスの右中間への2点適時二塁打で勝負を決めた。オープン戦4連勝を飾った中畑清監督(61)は「緊張感があったね。出来過ぎで、そこがね。いい結果が出過ぎている」と、逆に心配してしまうほどの戦いぶりだった。

 本物の強さが垣間見えた。1回、先頭の石川が中前打で出塁すると、2番桑原が初球に犠打を決めてチャンスを拡大。3番梶谷は三塁後方のフェンス際への遊邪飛に倒れたが、二塁走者石川が「金子の捕球体勢と三塁のベースカバーがいなかった」とタッチアップで三塁を陥れた。馬場守備走塁コーチも「点は入っていないけど相手にプレッシャーをかける意味でも、大きなプレーだった」と、そつがない好走塁を評価した。

 勢いに緻密さが加わった今季の中畑DeNAをデータも後押しする。97年はリーグ2位、翌98年は優勝とオープン戦の成績がシーズンに直結されている。“初タイトル”を目前にした中畑監督は「1つぐらいは負けてもいいかな。でも、あと1試合か。負けたくないね」と、今日22日のオープン戦最終戦に花を添える。【為田聡史】