中日八木智哉投手(31)が新天地で982日ぶりの白星を挙げた。7回を投げ4安打無四球無失点、10奪三振の快投。広島黒田に投げ勝った。

 1回1死後、菊池に二塁打されたが丸、グスマンを連続三振に仕留めリズムに乗った。躍動感あふれる投球で広島打線を寄せ付けなかった。

 日本ハム時代の12年7月26日のソフトバンク戦以来、3年ぶりの白星。「相手は黒田さんだったので先制点を与えないように丁寧に投げることを意識しました。素直にうれしいです。1回死んだ身なんでまた野球できることに感謝して次も全力でいきたいです。最高で~す!」と最後は絶叫した。

 05年、創価大からドラフト希望枠で日本ハム入り。1年目の06年には12勝を挙げて新人王に輝いた。13年にトレードでオリックスへ移籍。しかし2年間で1勝も挙げることができず昨オフ戦力外となった。11月に静岡で行われた12球団合同トライアウトを受験。中日への入団が決まった。その時のようすは年末恒例のテレビ番組でも紹介された。

 今季初登板となった3月29日の阪神戦では4回4失点で負け投手。2度目のチャンスで大きな白星をつかんだ。