抑えのカギはKEYトリオだ。DeNAは7回以降の必勝リレーを確立する。アルファベットを取って7回国吉佑樹投手(23)のK、8回ヨスラン・エレラ投手(33)のE、9回山崎康晃投手(22)のYでKEYとなる。中畑監督は「これでいきたい願望はある。でも1回じゃダメ。3、4回続かないと。4連勝で作れたらネーミングをつけてもいい。オレの番ってはっきりしたら、JFKじゃないけどね」と、勝利の方程式になることを期待している。

 この3人がきれいに並んで国吉が勝利、エレラがホールド、山崎康がセーブをつけたのは、まだ3月31日の広島戦だけ。それでも川村投手コーチも同じ願望を持っている。「基本線はそこ。3人が3人ダメでなければゲームは壊れない」と、このリレーでの逃げ切りを狙う。2人続けて失点したのも1試合しかない

 中畑監督が心配していたのが、このリリーフ陣だった。先発は久保、山口、三嶋の表ローテに井納、モスコーソ、高崎の裏ローテと6人がぶれることなく4カード目に入り、幸先いいスタートを切った。後は初の遠征となる甲子園で必勝リレーを完成し、本当の開幕ダッシュにつなげたい。【矢後洋一】