ガンガンガンと先発3枚「岩」で竜イワす! 阪神は、今日14日からナゴヤドームで中日3連戦に臨む。先発は岩田稔投手(31)、岩本輝投手(22)、岩崎優投手(23)と偶然にも名前に「岩」がつくローテーション。中日は首位タイに立つが、阪神は開幕カードで3連勝している。あの勢いをもう1度-。開幕から竜に4連勝なら80年以来、35年ぶり。借金2、5位から逆襲の勢いを加速させる。

 3人集まれば怖くない? 中日戦に向けた調整を見守った山口投手コーチは「(チームスローガンの)as oneで3つ合わせて巨大な岩になっていこう! …ほんまに岩ばっかやな」と声を張り上げた。ローテ再編により、6カード目でついに実現した。岩田-岩本-岩崎…。名前に岩のつく3人が同一カードにそろった。

 まず今日14日、先陣を切るのはプロ10年目岩田だ。当初は11日に登板予定だったが、10日の雨天中止でメッセンジャーがスライド登板。中9日でマウンドに上がる。登板間隔は空いたが「やることは変わらない」と、甲子園の新室内練習場でキャッチボールやダッシュで調整した。

 12日広島戦(甲子園)の逆転劇でようやく6連敗のトンネルを抜け出したチームに弾みをつける。「昨日(12日)勝った勢いに自分も、チームも乗っていけるような投球がしたい」と力強く語った。3月28日中日戦(京セラドーム大阪)は白星こそつかなかったが、8回5安打無失点、7奪三振と好投した。昨年も中日相手に防御率0・64と好相性。チームが開幕から中日に4連勝なら80年以来、35年ぶりとなる一戦で今季初勝利を目指す。

 次の岩は、今季から開幕ローテ入りした5年目右腕岩本。「相手より自分の投球優先で考えたい。しっかりと先頭を切ること。取れるアウトを取ること」と淡々と話した。プロ2年目で初勝利したのがナゴヤドームでの中日戦。思い出のマウンドが追い風になる。

 最後の岩は2年目左腕の岩崎だ。昨年は外国人との対戦成績は58打数23安打4本塁打と苦手とした。中日はルナ、エルナンデス、ナニータと助っ人のバットが好調。「嫌な感じはしている。気にしながら投げています。ワンバウンドとかボール球を使いながらやっていきたい」と対策を講じた。

 2・5ゲーム差で首位タイに立つ竜の背中は決して遠くない。思えば今季開幕は京セラドーム大阪での竜3連倒から始まった。頑丈な岩たちが中日打線をブロック。3連勝再現へ、力を集結する。【宮崎えり子】

 ◆開幕3連勝VTR 3月27日開幕戦は3点差を終盤に反撃。延長10回、マートンがサヨナラ打。2戦目も延長10回に関本がサヨナラ死球。3戦目は藤浪が初回に3失点も4回にゴメス1号2ラン、福留2ランで逆転。乱打戦を制し、7年ぶり開幕3連勝。