東北福祉大硬式野球部が地元の中学生チーム・仙台北リトルシニアを“傘下”に入れた。現役を含む指導者派遣や練習施設の提供などで合意。16日、同大で行われた合同会見で「東北福祉大学仙台北リトルシニア」となることを発表した。過去、大学がリトルシニアチームを設立した例はあるが、既存チームとの本格的提携は国内初になる。東北福祉大は大学選手権で優勝2回、準優勝5回。創設22年目の仙台北リトルシニアも全国出場2回の実績を持つ。同大の大竹榮部長(71)は「地方創生のために地域ぐるみで関わっていかなければ。協力して優秀な人材を輩出したい」と強調。山路哲生監督(48)は「教える学生もいい勉強になる」と歓迎した。

 ユニホームは同大とほぼ同じデザインに変更。右そでにはリトルシニアチーム初の大学名も縫い込まれた。新チーム名は現在、連盟申請中で、ユニホームともども5月の春季東北大会からの採用を予定している。仙台北リトルシニアの村山右三監督(55)は「いい励みになり、いい刺激になる」と期待。深沢昴雅副主将(大沢中3年)は「これまでに感じたことのないプレッシャーを感じています。チームのみんなが『負けられないと』と感じれば強くなる」と気を引き締めた。【佐々木雄高】