日本ハム大谷翔平投手(20)が、開幕投手を務めた今季初登板から無傷の4連勝を、今季初の完封勝利で飾った。

 4安打、7奪三振で111球の快投。「(相手の楽天)戸村さんもいい投球で、リズムよく投げられました。要所要所でバックの守備にも助けられました」と振り返った。

 苦手とした立ち上がりを無難に乗り切った。1回に2四死球に自らの暴投で三塁に走者を背負うピンチを無失点で切り抜けた。「いつもハラハラな立ち上がりで申し訳ない」と謝罪したが、3回には3者連続三振とギアを上げた。3回まで無安打無失点と、序盤で勢いに乗った。

 4回に先頭の銀次に初安打を許したが、この回は左翼手・西川がフェンス際の大飛球を好捕するなど楽天打線に得点を許さず。6回に待望の1点の援護をもらい、その裏の銀次の4球目には、この日最速タイの156キロをマークした。

 7回も3者凡退。さらに2点の追加点をもらった8回裏に連打で無死二、三塁のピンチを招いたが、福田を空振り三振、続く松井稼を遊直併殺と味方の好守とラッキーも重なり、しのいだ。今季初完封がかかった9回は最後はペーニャを空振り三振と、上位打線を3者凡退と危なげなかった。