日本ハム大谷翔平投手(20)が、投手として年間フル稼働するための「二刀流」の登板間隔プランが浮上した。開幕投手を務めた今季は無傷の4連勝中と絶好調。3年目を迎え、成熟気配だがコンディション面のアクシデント排除に配慮して起用する考えを検討中だ。通常の先発投手の登板パターンである中6日と、ゆとりを持った中7日以上を駆使する方針。まだ育成段階のため、栗山監督ら首脳陣は故障防止なども優先事項の1つとして細心の注意を払っていくつもりだ。

 慎重を期し、球界の至宝と向き合っていく。首位快走中のチームを支える、若きエースが躍進中。大谷が今季初完封を挙げた楽天戦から一夜明け、完全オフのこの日。栗山監督の口は、意外に重かった。「あまり状態が良いとは見えなかったからね。勝ちは付いているけれど」。最速は156キロにとどまり、フォークなど変化球を織り交ぜての快投。内容を「アクセルを踏み切れないところがあった」と不安視した。

 長いシーズンを見越し、策を練っていた。登板間隔の微調整。「基本は中6日。ただコンディションをみながら、ということもある」とした。野手出場しているため、肉体的負担もある。その時々で状態を見極めて適宜、中6日と、休養を与えるそれ以上のパターンを併用する考えを固めているようだ。今日21日西武戦(西武プリンスドーム)は「3番・DH」でのスタメン出場が濃厚だが、当日の疲労蓄積度などをチェックして最終判断する予定。投打に戦力すぎるだけに、最善を期す。【高山通史】