ヤクルトが、今秋ドラフト1位候補として、走攻守3拍子そろう明大の「安打製造器」、高山俊外野手(4年=日大三)をリストアップしたことが3日、分かった。高山はこの日の法大戦の1回、中堅にリーグ戦初の先頭打者本塁打を放つと、左前打、中前打、左前打と広角に打ち分け、4安打をマーク。現在Aクラスのヤクルトは、1位候補として複数の投手をリストアップしている中で、野手では高山をトップ評価。本拠地神宮で戦うスター候補を密着マークする方針だ。

 高山は、リーグ戦初の4安打を放ちながら、チームは敗戦。通算111安打は、元中日谷沢健一氏らに並ぶ12位タイだが「見ている数字(リーグ記録127安打)が違うので、勝たなくては意味がないです」と厳しい表情だった。2日連続で視察したヤクルト鳥原チーフスカウトは「うちの川端みたいに、おっつけて打つこともできるし、狙い球が来たらホームランも打てる」と高評価した。