今春1部復帰した専大が、89年春以来、52季ぶり32度目の優勝を飾った。1部に昇格したシーズンの優勝は、69年春の日大以来46年ぶり2校目。

 専大は、1回2死三塁から、4番浜田竜之祐内野手(4年=鹿児島実)の左翼線への適時二塁打で先制。

 1回に挙げた1点を、先発の堀田竜也投手(2年=常葉学園菊川)、大野亨輔投手(4年=星稜)、高橋礼投手(2年=専大松戸)とつなぎ、無失点リレーで逃げ切った。

 連日好救援した大野は「ひとつになったことが優勝につながったと思います。素直にうれしい」と笑顔で汗をぬぐった。

 川崎製鉄千葉(現JFE東日本)の元監督で就任2年目の斎藤正直監督(55)は3度宙に舞った。会見では「52シーズンぶりですか。選手にとって辛く長い日々だったと思います。今日の栄冠は何よりうれしいです」と語り、涙ぐむ場面もあった。