阪神和田豊監督（５２）が９回、先頭上本への頭部死球に対して、ＤｅＮＡに猛烈な怒りを示した。

　まず捕手の嶺井に詰め寄って、至近距離に対面して激しく抗議。両軍が入り乱れて、もみ合うと、中畑監督も割って入る。両軍の将が面と向き合い、怒号の応酬を繰り広げた。

　乱闘騒ぎが収束して、ＤｅＮＡの救援陣が浮き足立つ。それでも、３点を追う展開で１死満塁になり、鳥谷が押し出し四球を選ぶのが精いっぱいだった。和田監督は「ぶつけて、向こうから言ってくることはあり得ないからね。ただこっちはいくつもぶつけられているからね」と振り返る。

　会見中には中畑監督が「ごめんなさい。悪かった！」と謝罪に来たが、敗戦はひっくり返らない。５位に転落し、首位ＤｅＮＡと７ゲーム差、借金４を背負って交流戦に臨むが、和田監督は「確かに打線には動きが出てきたからね。ちょっとその分、点は取られているんだけど、ちょっとずつチームが動き出しているから。決して悪い状態で、交流戦に入るわけじゃないんでね。レギュラーシーズン、セ・リーグの戦いはひとまず置いておいて、明日から新鮮な気持ちで戦いたい」と前を向いていた。