東北福祉大の左腕大園祐也(2年=神戸国際大付)が、優勝を呼び込んだ。仙台大との決勝戦で5回から2番手で登板。4回1/3を2安打無失点に抑えて“大学初勝利”を手にした。チームは接戦を制し、3季連続Vとなった。

 身長175センチの左腕から投げ込むスライダーがさえた。大園が、“大学1勝”だ。「正直、うれしいです」。ボールに切れがあり、7つの三振を奪った。

 1月に高校時代から痛めていた左足首の手術を受けた。「痛みが消えて不安がなくなった」と言う。今春は5月24日の対東北学院大2回戦でリーグ戦デビューも果たした。昨秋には富士大(北東北)との明治神宮大会東北地区代表決定戦に登板。東北福祉大の中で、着実に経験を積み重ねている。

 神戸国際大付3年の夏は、兵庫大会の優勝候補筆頭に挙がりながら初戦(2回戦)敗退。全国大会出場が大園の大きな目標だ。今春は仙台大に優勝を奪われ、秋にリーグ制覇し、昨秋取り損ねた明治神宮大会切符を手にしなければならない。「チーム、監督から信頼される投手になりたい」。秋の飛躍へ自信を得た。