虎にまた暗雲だ。阪神関本賢太郎内野手(36)が2日、左脇腹痛で出場選手登録を抹消された。チームは西岡、新井に続き、またしても三塁手が故障。和田監督の表情は険しかった。

 和田監督 スローもスイングも難しい。内野手うんぬんというより、切り札だから…。大事を取ったといえばそうなるけれど、検査はしていないからね。

 関本は直前のカード、5月31日までの西武戦で負傷したとみられる。チームとしても4番中村に計3本塁打を浴びるなど敵地で2連敗。手負いで戻った甲子園でまさかの追い打ちだ。鳴尾浜での2軍戦を途中で切り上げた坂が、代わりに出場選手登録された。

 脇腹は、繊細な部位で知られる。関本の場合は、和田監督が「希望的にね」と最短10日での1軍復帰を願うなど、現時点では軽症の見立てだ。しかし、平田ヘッドコーチは「箇所が箇所だけにな」と心配する。投球時や、打撃時のひねる動作が直結する部位だけに、長期化の可能性もあり、今後の経過から目が離せない。