楽天嶋基宏捕手(30)が17日、左肋骨(ろっこつ)骨折のため登録抹消となった。13日の中日戦の4回の守備で、ファウルを左脇腹に受け、仙台市内の病院で打撲と診断されていた。痛みが残るためセカンドオピニオンを求め、福島県内の病院で再検査し「左第7肋骨の骨折」と診断された。全治は4~6週間。前半戦の復帰は絶望的となった。

 12日の中日戦で伊志嶺が守備中に負傷。右足内転筋部分断裂で全治4~6週間。主力捕手2人の長期離脱は、極めて深刻な非常事態だ。もともと、支配下登録の捕手は12球団最少の5人。育成のセゴビアを入れてやっと6人だった。6人なのもDeNAと2球団だけと、根本的に少なかった。嶋、伊志嶺のように打撃力のある捕手ならば、1軍捕手2人制で乗り切れる。今日以降は小関がメーンとなるが、代打を想定し捕手3人が必要となる。今後も故障の可能性はあり「2軍の試合が消化できなくなる」と、関係者は頭を抱えた。

 トレードなどで補強が望ましいが、捕手は簡単に取れないのが現実だ。大久保博元監督(48)は「ウチは全員野球。帰ってくるまで頑張る」と痛々しいほど前向きに言った。