オリックスは2日、丸毛(まるも)謙一外野手(26)が現役引退を申し入れ、受理したと発表した。3日のウエスタン・リーグ広島戦(神戸第2)で1回表の守備のみ出場し、花束贈呈など引退セレモニーを行う。今後は任意引退の手続きを取り、2軍スタッフとしてチームをサポートする。

 丸毛は大阪桐蔭、大経大を経て、10年育成ドラフト8位で巨人入団。14年にオリックスに移籍した。今年2月、宮崎キャンプの守備練習中に左側頭部に打球が直撃。急性硬膜外血腫の開頭手術を受けた。復帰を目指してリハビリに取り組んできたが、2軍全体練習に合流できていなかった。

 横田昭作球団副本部長(54)は「もし同じ場所に当たると、生命に関わるリスクがある」と説明した。丸毛は球団を通じ「悩んだ末に引退を決断いたしました。今は後悔もなく、すっきりした気持ちです。応援してくださったすべての皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです」と思いを寄せた。丸毛の引退で支配下枠が1つあき、投手補強で育成枠の佐藤峻一(24)か山田修義(23)が近日中に支配下登録される見込みだ。

 ◆丸毛謙一(まるも・けんいち)1988年(昭63)8月2日、大阪府豊中市生まれ。大阪桐蔭では甲子園に出場し、大経大から10年育成ドラフト8位で巨人入り。13年オフ、オリックスに移籍し、支配下登録された。唯一の1軍出場は、昨年3月28日の開幕日本ハム戦(札幌ドーム)での代走。183センチ、78キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸は550万円。