西武中村剛也内野手(31)が、08年9月17日以来2本目のサヨナラ本塁打を放った。2-2で迎えた延長10回2死一、二塁。カウント2-2から青山の5球目スライダーを左翼席へ運ぶ26号3ラン。

 滞空時間の長いサヨナラ3ランだった。08年9月17日以来となる、自身2本目の殊勲アーチを放った中村は、打球が高く上がり過ぎたため「早く落ちてくれ」と願いながら打球を追った。二塁秋山の生還を阻止するために、外野は前進していた。「自分のスイングをすれば、越えてくれるだろう」と冷静に考えながら打席に立っていたが、入るかどうかは分からなかった。

 パ・リーグタイ記録の32試合連続安打記録のかかった秋山が1死から四球を選んでチャンスメークしてくれた。その気持ちを無にすることはできない。「辛抱強くいい四球を選んでくれた」と感謝の思いをバットに乗せた。

 4連敗に責任も感じていた。日本ハム3連戦は12打席無安打に終わり、挽回の機会を待っていた。ヒーローインタビューの最後に「今日は僕のバットで勝てた。明日も僕のバットでチームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と約束した。