中日谷繁元信兼任監督(44)が桂依央利捕手(24)に帝王学を伝授? 神宮軟式野球場で全体練習を行った23日、正捕手に定着しつつある桂と2人で体を動かしながら青空会談を行った。

 時間は約20分。指揮官の口調は静かで、かつ明瞭だった。7月は13試合中10度先発マスクをかぶる伸び盛りの24歳に技術的、精神的なアドバイスを送ったようだ。指揮官も「2軍に落ちてまた上がってきてからは、違うものを見せている」と評価している。桂は「毎日勉強なので、それを次の日、次の日に生かしたい」と神妙だった。

 兼任監督自身は野村克也氏が持つ出場試合のプロ野球記録3017にあと2試合で並ぶ。出場機会は「ちょうどいいバランスを見ながら。出続ける中で覚えることもあるし、休みが必要なときもあるし」と桂の状態を見ながら模索する。記録の達成日が注目される中、ようやく台頭した後継者候補への視線も熱を帯びてきた。