3連勝中と勢いに乗る日本ハムが「ロイヤルファミリー」と遭遇した。27日、チームは新幹線で神戸に移動。東京駅から中田翔内野手(26)や大谷翔平投手(21)らが新幹線に乗り込んだ後、皇族の秋篠宮さまと次女佳子さまも乗車。京都駅で降車されるまで同乗した。中田も「一緒だったの?」とびっくりした吉兆? の箱乗りで敵地に入り、今日28日からのオリックス3連戦に臨む。

 幸運が巡ってきそうな、思いがけない箱乗り移動となった。午前11時過ぎ。東京駅の新幹線ホームが一時、厳戒態勢となった。中田や大谷らが博多行きの「のぞみ」に乗車した直後。発車寸前にSPに囲まれながら同じ車両に乗り込んだのは、秋篠宮さまと佳子さま。滋賀での公務に向けての移動だった。大きな混乱もなく、新幹線は発車。2時間15分、同じ車内で過ごした後、京都駅で乗り換えたロイヤルファミリーとの列車の旅は終了した。

 チームは30分後、今日27日のオリックス戦(ほっともっと神戸)へ向けて新神戸で下車した。移動を終えた中田は「えっ、一緒だったの? 分かんなかった」と、目をぱちくり。新幹線の中で対面する機会はなかった…というか、休息の時間に充てていた。「ずっと寝ていたから」。めったにお目にかかれない皇族とのニアミスに苦笑いした。

 偶然にも特別な車両に居合わせたツキを、本業でも生かしたい。中田のバットから豪快なアーチが滞っている。現在、11試合52打席連続でノーアーチ。3試合連続安打と復調の兆しは見えつつあるが、開幕から快調に積み重ねた放物線のブランクは今季最長だ。本人も「そうなればね」と期待する。チームは後半戦3連敗スタートから前カードの西武3連戦で3連勝。勢いを取り戻し、あとは主砲のお目覚めを待つだけ。5ゲーム差で追う首位ソフトバンク追撃へ、吉兆にしたい貴重な移動日となった。【木下大輔】