オリックス糸井嘉男外野手(34)が地元京都で主役になった。メモリアル弾を含む今季初の1試合2発。1回は6月13日阪神戦以来となる先制8号2ラン。5回は左翼ポール際へ通算100号の9号3ランだ。京都出身で「聖地」と呼ぶわかさ京都で大暴れ。不振を吹き飛ばす活躍に、お立ち台では「やりました!」と声を張り上げた。

 「学生の時からの思い出が詰まった球場なんで。ヒーローになれて、100号を京都で達成できてうれしい」。1試合5打点もプロ初だ。福良監督代行は「きれいな完璧な当たり。彼が打つといい形で点が入る」と目を細めた。

 日本ハム時代に投手から転向しての100号に、糸井は「野手になってから死の物狂いでやってきた」と振り返る。中でも最高の1本かと聞かれ「そうですね」と笑顔でうなずいた。2カードぶりに勝ち越し、CS圏内の3位西武にじわり6ゲーム差と詰め寄った。

 ▼通算100本塁打=糸井(オリックス) 30日の日本ハム16回戦(わかさ京都)の5回、屋宜から今季9号を放って達成。プロ野球275人目。初本塁打は日本ハム時代の08年6月27日のオリックス7回戦(京セラドーム大阪)でオルティズから。