DeNAが天敵マエケンからでっかい1勝をもぎ取った。打線が広島エース前田の立ち上がりを攻め、わずか2回でマウンドから引きずり降ろした。中畑清監督(61)は「マエケンから6点。それは評価してあげたい。細かいミスはまだまだあるけど、今日の1勝はものすごい大きい。自信を持ってもいいと思う」。後半戦初の2ケタ10得点で圧倒し、連敗を4で止めた。

 積極性が勢いを生んだ。1回1死二塁、自ら「マエケンには苦手意識しかない」と言う梶谷が初球のチェンジアップを捉え先制適時打をマーク。なお1死一、三塁からロペスも2球目のスライダーを捉え、適時打で続くと、宮崎も初球をきっちり右犠飛で加点した。さらに2死三塁から倉本も初球打ちで4点目。いずれもファーストストライクを積極的に攻めていった結果だった。2回にも2点を追加する見事な「速攻」で勝負を決めた。

 今季もここまで2勝を献上しているマエケンに黒星をつけたのは昨年4月20日以来。1週間ぶりの本拠地で久々の勝利を味わった中畑監督は「みんなが積極的にいって勢いをつけてくれた。まさに、つるべ打ちだった」と上機嫌だった。【為田聡史】