阪神和田豊監督(52)は単独首位再浮上にもまったく笑顔はない。

 この日は2回までに5点を奪い、3点リードした展開になった。さらに追加点を奪えば、一気に勝負が決まる流れだったが加点できない。指揮官は「ヒットの数と得点が合わない。もう1点、2点取れば、晋太郎もスイスイ行くんだろうけど。そこで追加点を取れないことで、向こうがまだ行ける、まだ行けると。そういう意味であきらめさせる点の取り方をしていかないと。ちょっと物足りない」と苦言を呈した。

 試合直後、ベンチ裏のスイングルームで取材に応じ、単独首位の話題を振られても「そうなの? ちょっと周りの状況がまったく分からないのでアレだけど。でも、いまは目の前の試合をどう勝つかしか頭にない」と意に介していなかった。堂々とトップを走るためにも試合巧者ぶりを示したいところだ。