連夜の逆転サヨナラはならず1点差の惜敗も、ソフトバンク柳田悠岐外野手(26)は2戦、2打席連発を決めた。前日11日の劇的サヨナラ3ランに続き、1回に23号ソロを放った。2死からオリックス東明の初球、141キロ直球をフルスイング。背中にバットが巻き付くほどのスイングから放たれたライナーは右翼席中段へ刺さった。「ただ来た球に反応しました。打った瞬間の手応えは良かったので、いい本塁打になりました」。前日のVTRを見るような125メートルの特大弾だった。

 前日の22号が10戦ぶりの1発だったが2戦連発でシーズン33発ペース。今季の目標トリプルスリー(3割、30本、30盗塁)へ大きく前進した。ここまで3割6分6厘の高打率も当てにはいかず常にフルスイングで勝負。「強いスイングをした方が、いい形になる」。この日は続く2打席も初球打ちと積極的だった。

 工藤監督は「チャンスで勝負してもらえないが、逃げてばかりでもない。そういう時に1本打ってほしい」と話す。2位日本ハムが勝利し、マジックは33のまま。残り44試合、連覇へ勝利を積み重ねる中、柳田も本塁打を重ねていく。【石橋隆雄】