敵地の屈辱を聖地で晴らす。今日1日から阪神は4位広島を甲子園に迎えての3連戦。第1戦(1日)は阪神能見篤史投手(36)VS広島クリス・ジョンソン投手(30)の投げ合い。第2戦(2日)は虎が岩田稔投手(31)、鯉は前田健太投手(27)が先発予定。先週はジョンソン、前田の前に屈し連敗を喫した。能見、岩田がリベンジを誓う。

 能見が、岩田が、やり返す。両軍ともに中5日の調整。先週と同じ顔ぶれの投げ合いだ。敵地では連敗したが、本拠地・甲子園で負けるわけにはいかない。先発4本柱の2枚左腕が、勝負の9月の白星街道を切り開く。

 先陣を切る能見は8月31日、甲子園の新室内練習場で投手指名練習に参加。キャッチボールやバント練習で汗を流し最終調整した。「9月に入るし、この1カ月は非常に大事やからね」と気を引き締めた。前回登板8月26日、マツダスタジアムでは6安打3失点で5回途中KO。ジョンソンよりも早くマウンドを降りてしまった。しかし、ここは広島相手に対戦防御率2・16の鯉キラーとしての期待は高まる。2年ぶりの2桁勝利を決め、再度12日の広島戦に回りたい。

 2日に先発予定の岩田はブルペン投球を行い、準備を進めた。8月27日の広島エース前田との対決は7回4安打1失点で黒星。エルドレッドのソロアーチに泣いた。悔しい思いは、勝ってこそ晴れる。両左腕がリベンジのマウンドに上がる。【宮崎えり子】