安心して下さい! 点は与えませんよ-。勝負の9月に「とにかく手堅い」巨人山口鉄也投手(31)が、逆転優勝に向け、フル回転を誓った。昨年は16勝8敗と勝ち越すなど、07年以降、9月は5割以上をキープする巨人だが、際立つのは鉄腕の安定感だった。「1試合、1球の重みが変わってくる。迷惑をかけないように、必死に投げます」と殊勝に話した。
9月に並べた数字がすごみを物語る。防御率は09年以降、1点台以下。09年は10試合で驚異の0・00だった。最近2年間は、9月にシーズン最多ホールド数(13年8H、14年9H)を記録。チームが終盤に無類の強さを発揮する原動力は、山口の快投が要因の1つだった。「意識はしてません。とにかく必死に投げるだけ」と冷静に話した。
鉄腕からバトンを託されるアンカーを、剛腕・沢村が務める。守護神として迎える初の終盤戦だが、すでに覚悟は決まった。「何連投でもする準備はできています。大事な位置を任された以上、最初からその覚悟。つぶれてもいいくらいの気持ちでいく」と力を込めた。
移動日だった3日、山口と沢村は午前5時50分に金沢駅のホームに現れ、体のケアや休養に充てるため、始発で帰京した。残り20試合。「鉄腕と剛腕の秋」が到来する。【久保賢吾】



