オリックス谷佳知外野手(42)が来季の現役続行に意欲を示した。チーム最年長の大ベテランは6日、神戸市内でファームの練習に参加。進退について「もちろんやりたいという気持ちはある」ときっぱり言った。通算2000安打まで残り73本。「それも自分の中では大きなこと」とモチベーション材料の1つとなっているようだ。

 さらに「このチームで優勝したい気持ちがあるからね」との目標も明かした。96年ドラフト2位でオリックス入団。07年から13年まで在籍した巨人時代は5度のリーグ制覇を経験した。オリックスでは未体験だけに、何とか恩返ししたい気持ちが強いようだ。

 今後、球団との話し合いが持たれる予定。現時点で現役続行の気持ちは強いが、以前から抱える右肩の不安もあり、相談した上で総合的に判断する。関係者によると球団は、功労者の谷を幹部候補生としており、本人の意向を最大限に尊重する考えとみられる。兼任コーチを提案する可能性もある。

 谷は今季、6月中旬に1軍初昇格。7月下旬の再昇格後は同21日ヤクルト戦で2年ぶりの適時打を放った。どんな時も入念に準備をこなす姿勢は後輩の手本に。アドバイスを仰ぐ若手も多い。「レジェンド」とも形容されるヒットメーカー。来季プレーすればプロ20年目となる。