西武秋山翔吾外野手(27)が本拠地で史上2位のスピード記録での200安打達成に挑む。今日8日のオリックス戦を皮切りに今週の全4試合は本拠地の西武プリンスドーム。196安打で“マジック4”と、達成の可能性が高い。127試合を戦い、94年イチローの122試合での史上最速200安打達成には及ばない。それでも史上2位の10年マートンの134試合の更新は十分にある。

 過去6度しかない快挙を達成すれば記念グッズが発売されるなど周囲の熱は高まる。だが秋山は自然体だ。前日6日のロッテ戦後に「記録を意識していないと言えば、ウソになる。でも本拠地で決めたいという気持ちよりも、まずは塁に出ること。バッティングが強引になってはいけない」と立ち位置を定めている。

 7日はオフで英気を養った。今日の先発ディクソンには通算打率3割4分1厘と相性がよく、オリックスも今季4割とパ・リーグで一番打っている相手だ。地元で金字塔を打ち立てれば、プロ野球記録の214安打更新とさらなる頂上が見えてくる。「カウントダウンではなくカウントアップです」。言葉どおりにヒットを積み重ねていく。【広重竜太郎】