中日の和田一浩外野手(43)が今季限りで現役を引退することが11日、分かった。

 近日中に会見を開く。プロ19年目の今季はシーズン129試合を終えてスタメン出場は56試合。レギュラーに強いこだわりを持つ男にとって、歯がゆい状況が続いていた。今年6月には史上最年長で通算2000安打を達成。類いまれな打力はまだ大きな魅力だが、ユニホームを脱ぐ決意を固めた

 ◆和田一浩(わだ・かずひろ)1972年(昭47)6月19日、岐阜県生まれ。県岐阜商2年の春夏に甲子園出場。東北福祉大では2年秋に仙台6大学リーグ首位打者。神戸製鋼から96年ドラフト4位で捕手として西武入り。02年に外野手にコンバートされ、優勝に貢献。05年は首位打者、最多安打。07年オフにFA宣言して中日移籍。38歳の10年に37本塁打、93打点、打率3割3分9厘でリーグ優勝に導いてセ最年長MVPに輝いた。今年6月に通算2000安打、8月に史上3人目の両リーグ1000安打を達成。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。血液型O。今季推定年俸2億円。家族は夫人と3男1女。