シーズン200安打達成が近づいている西武秋山翔吾外野手(27)が「1番中堅」で先発出場した。

 初回の第1打席でいきなり魅せた。カウント2-1から、日本ハム先発中村の外角高め132キロを強振。バックスクリーン左へ、先頭打者本塁打を放り込んだ。14号が球団通算8500本目のメモリアルアーチとなり、197安打で記録達成まで残り3本に迫った。「(先発の)十亀さんがいいリズムだったので、チームに勢いをつけるために打てる球を思い切り振っていこうと思っていました。ホームランはたまたまです」と振り返った。

 第2打席は2回。カウント2-1からカーブを右前打にはじき返し、残り2本とした。

 4回、早くも第3打席が巡ってきた。3球目の141キロ直球を捉えて強烈なゴロを放つと、日本ハムの遊撃手中島がトンネルして捕球できず。ヒットかと球場が湧いたが、エラーを示すEのランプがともった。残りは2本のまま。

 第4打席は6回、1死二塁。内角低めの変化球を引っ張り、右翼線を深々と破った。「いい流れで打席が回ってきたので、フォークを気持ちで打ちました」とコメント。この日3安打目の適時三塁打は、96年イチローに並び史上2位タイとなる年間26度目の猛打賞。ついに年間200安打にリーチをかけた。

 第5打席は8回1死走者なし。日本ハム白村の139キロフォークを捉え、鋭いライナーをはじき返したが、遊撃手の正面だった。二塁打ならサイクル達成だったが捕球され、惜しくも凡退した。

 延長10回、2死一、二塁とサヨナラの好機で第6打席を迎えた。カウント2-2から日本ハム増井が投じた138キロフォークにバットが空を切り、空振り三振に打ち取られた。