日本野球機構(NPB)は14日、12日の阪神-広島20回戦(甲子園)でビデオ判定の結果、三塁打と判定された打球は本塁打の誤りだったと発表した。

 試合は2-2の引き分けで成立しており、記録の訂正は行わず、関係者に謝罪した上で再発防止に努める。2010年に導入されたビデオ判定で誤審を認めるのは初めて。

 延長12回、広島の田中の打球は中堅フェンス際で大きく跳ね返った。審判団はビデオ判定でフェンスを越えていないと判定。だが、広島の求めで当該審判員とセ・リーグの杵渕和秀統括、NPBの友寄正人審判長が映像を再検証した結果、打球はフェンスを越えて跳ね返ったと判断した。

 杵渕統括は「審判員の思い込みが大きな原因。先入観を持たずにビデオ判定することを徹底する」と説明した。