阪神のドラフト3位江越大賀外野手(22)が美技でチームを勢いに乗せた。プレーボール直後、1番立岡の左中間への打球を中堅から迷いなくアプローチし、ダイビングキャッチでアウトをもぎとった。

 左翼マートン、右翼ペレスと打撃が持ち味の両外国人に囲まれた中で「自分が行けるところは全部行こうと思った。マートンのカバーが見えていたので、思い切っていきました」と充実した表情を浮かべた。打撃でもマルチ安打に、二盗も決める大活躍。試合後のコメントにも前向きな言葉が並んだが「シーズン当初より甲子園の特徴をつかんだか」の問いには一転、「今でも難しいです」とポツリ。謙虚な姿勢で締めて、クラブハウスに引き揚げた。