サバサバと、現状と向き合った。日本ハム斎藤佑樹投手（２７）が、ＣＳ初登板へ好材料を得た。秋季教育リーグ（みやざきフェニックス・リーグ）のオリックス戦に先発。１回に３連打から先制を許すと、３回にはソロ本塁打を浴びた。４回に暴投などで失点を重ね、４回１／３を投げ８安打４失点。「もう１度、反省してミスのボールをより少なくしないといけない」。３者凡退は１イニングのみだったが、４三振。要所で駆使したフォークが、ＣＳに向けた希望になった。

　新たな「宝刀」を武器に、チャンスをうかがっていく。今季から、本格的にフォークを有効活用。この日、１軍で対戦経験のある駿太を２三振に切るなど自信を深めた。「打たれたのも全部、単打だった。使えるものが出来た」。ＣＳ第１Ｓを突破した場合、同ファイナルＳでロング救援要員として抜てきされる可能性が高い。ファイナルＳでは先発要員を１試合２人そろえる「ダブル先発」構想があり、斎藤の出番は現実味を増している。「短いイニングでもいいから、しっかり抑えることを意識したい」。プロ５年目で開く未知の舞台へ、力を高めていく。【田中彩友美】