侍ジャパンのチームリーダーにソフトバンク内川聖一外野手(33)が指名された。9日、11月に日本と台湾で初開催される国際大会「プレミア12」に出場する日本代表メンバー28人が決定。都内で発表会見に臨んだ小久保裕紀監督(44)は「野手は内川。WBCの出場もあり、今年からホークスでキャプテンになって優勝したこともある。そういう思いでメンバーに入れました」と、期待を込めた。

 チーム最年長というだけではない。13年WBC準決勝のプエルトリコ戦。内川は8回の好機で重盗を失敗し「僕のワンプレーで終わらせてしまったことを申し訳なく思う」と、敗戦の責任を背負い込んだ。その悔しさを晴らすのは世界の舞台しかない-。小久保監督は、今季ソフトバンクの主将としてリーグ優勝に導いた力にリーダーを託した。

 投手の柱も雪辱を期す男だった。「エースは、過去の経験も含めてやっぱり前田健太」。同プエルトリコ戦で敗戦投手となった右腕を指名した。目標は「世界一です」と宣言した小久保監督。失った世界一の座を奪い返す。リベンジの舞台に全力で挑む。【佐竹実】