立命大が2季連続36度目(旧リーグ含む)のリーグ制覇に王手をかけた。ドラフト上位候補の桜井俊貴投手(4年=北須磨)が自己最速を150キロに乗せる力投で、14回1失点での完投勝利。立命大は今日15日も連勝なら優勝を飾る。

 優勝を争う関大との1回戦で、桜井が評価をより高めた。巨人、阪神など8球団22人のスカウトが見守る前で206球を投げた。1失点完投。自己最速を1キロ更新する150キロをマークし、7安打13奪三振で投げ抜いた。

 巨人山下スカウト部長は「球が全部低めに来ている。きょうの内容なら上位候補。2位までに消えるでしょう」と断言。中日中田スカウト部長も「投球フォームが安定しているから、初回から自分の投球ができる。即戦力という意味では今年の大学生で屈指」と評価。外れ1位も含めた上位指名の評価をつかんだ。2安打1打点と打撃も好調だった桜井は「(スカウトには)スタミナ、変化球、球のキレをアピールできたかなと思います」と汗をぬぐった。【堀まどか】