ファイナルステージ敗退が決まった巨人の原辰徳監督(57)が試合後、球団に辞意を伝えた。その後、神宮クラブハウスの一室で報道陣を前に、以下のように思いを語った。

 原監督 皆さんは、いつも「(来年は)どうなんですか?」って頭の中に思いながらでも、ジッと聞かずに我慢していただいたというか。そういう話が出てなかったという中では、私もすごく考える時間がありました。

 結論的な部分でいくと、この3年間、なかなか成績が上がらずに、少しずつ下降線をたどっていっていると。長きにわたって監督をやらせていただきましたけど、そろそろ潮時だなと。そういう中で、このチームには新陳代謝が必要だろうと。次、どなたが監督さんになられるか分かりませんが、次の世代というか、次の人たちにジャイアンツを託そうということで、球団の方にはその考えを伝えました。

 しかし、まだ結論的なものは出ておらず、月曜日(19日)に読売新聞主筆(渡辺恒雄最高顧問)の元へ行き、そこで私の気持ちを説明するということです。私の流れとしては、そういうことです。

 多分、球団の方も会見の場を作ってくださると思います。そこでね、いろんな質問を受けて、今までの話をしようかなと思います。今日に関しては、私の意思というものを、なかなかチーム力が、この2、3年は上がってこなかった。そういう中、自分がそろそろ潮時であろうと。

 やっぱり2016年度ジャイアンツは、新しい指導者にお任せしようと。それがジャイアンツのためであり、しいてはプロ野球のためでもある。ということで、今シーズン限りでユニホームを脱がせて下さいというお願いをしたということです。

-大変重い決断だったと思うが、いつ頃から進退を考え始めたのか

 原監督 この何年か、成績が上がってこなかったというね。そういう話は、それがちゃんとしてからでどうかなと思うんだけど。語ると30、40分はかかるような。僕にとって、苦しい思い出も、喜ばしい思い出も、僕の中ではすべてが素晴らしい思い出なわけですから。そこは、その席上(記者会見)でお話しした方がいいのではないかと思います。経緯というか、そういうことを言わせていただきましたということです。

 オッケー? お世話になりました。