巨人から福田聡志投手(32)が野球賭博に関与していたとして告発を受けて調査を行っている日本野球機構(NPB)の調査委員会は21日、中間報告を行い、笠原将生投手(24)と松本竜也投手(22)の2人も野球賭博を行っていたと発表した。福田投手と笠原投手はマージャンやバカラでも賭けを行っていたことが分かった。調査委は1カ月以内に最終報告を行う。

 調査委は笠原投手が福田投手に紹介した知人A氏を野球賭博常習者と認定。福田投手はA氏とことし8月から9月までにプロ野球の約10試合で野球賭博を行い、さらに5月から9月までに高校野球や米大リーグの試合で賭けていたとした。

 笠原投手はA氏との間に昨年4月から10月までにプロ野球の約10試合に賭け、さらに野球賭博常習者の知人B氏との間でも10~20試合を賭けていた。同4月から8月にも高校野球の試合にも賭けていた。笠原投手は昨季26試合に登板した。松本竜投手はB氏と昨年6月から10月までにプロ野球の十数試合に賭けていた。

 調査委はさらに7人の弁護士を加えて、実態解明を進める。

 笠原投手は福岡工大城東高から2009年ドラフト5位で入団。通算80試合に登板し、7勝1敗。松本竜投手は香川・英明高から12年にドラフト1位で入団し、1軍での登板経験はない。