西武からドラフト6位で指名された東北学院大の本田圭佑投手(22)が29日、仙台市の土樋(つちとい)キャンパスで指名あいさつを受けた。球団編成部の前田俊郎部長と水沢英樹スカウトから、田辺徳雄監督のサイン色紙を手渡され、「期待していただいていることを実感できました」と気を引き締めた。

 プロの「ピッチ」ならぬ「マウンド」に立つ。サッカー日本代表のACミラン本田と同姓同名で高校時代から注目されてきた。大学4年間で急成長。最速147キロと入学時から10キロ以上アップさせ、リーグ通算15勝、計184回2/3(28試合)で181奪三振、防御率1・90の好成績を残した。水沢スカウトは「変化球が多彩で長く活躍できるタイプのピッチャー。最大の武器は名前でしょう。野球界にも本田がいることに注目してほしい」と期待した。

 東北学院大で5人目のプロ野球選手になる。現役の岸孝之投手(30)と星孝典捕手(33)はともに西武に在籍している。水沢スカウトは「手本になる先輩と受けてくれる先輩がいる」と強調。プロ通算94勝の岸を目標にする本田は「岸さんのようにチームを代表する投手になりたい。弟子入りを懇願してすべてまねしたい」と口数の控えめな岸同様、不言実行を誓った。【佐々木雄高】