オリックスにドラフト5位指名された東海大相模・吉田凌投手(18)が30日、神奈川・相模原市内の同校で指名あいさつを受けた。今夏の甲子園では、中日1位指名の小笠原慎之介投手(18)と左右の2枚看板として全国制覇。3年間競い合ってきたライバルと、プロの日本一決戦で投げ合うことを目標に掲げた。

 「一緒に戦ってきたので今度は1対1の真剣勝負をしてみたい。日本シリーズの第7戦で投げ合いたい。3勝3敗で迎えたら、最高に盛り上がると思う」。縦のスライダーが武器で、2年夏の県大会決勝での20奪三振で一躍有名に。当面は体作りに専念する考えだ。

 「特に下半身。風呂で小笠原の太ももとか見たら、本当にやばいです」。兵庫・西脇市出身。小学生の時はほっともっと神戸に通った。「関西でやれるのはうれしい。まずはチーム内の競争に勝たないといけない」。小笠原との“再会”を目指し、少しずつ階段を上がっていく。【大池和幸】