阪神OBの下柳剛氏(47)が来春の沖縄・宜野座キャンプで臨時投手コーチを務めることが10月31日、分かった。すでに選手たちにも通達されており、金本監督と同い年の盟友が左腕強化を担う。

 下柳氏は通算129勝。巧みな投球術で打者を翻弄(ほんろう)するスタイルで、優勝した05年には15勝で最多勝を獲得した。現役生活21年間で培った経験を基に、岩崎、岩貞、島本、横山ら若手左腕への指導に期待がかかる。

 またOBの赤星憲広氏(39)を来春キャンプで臨時コーチに招へいするプランも浮上。今季盗塁数わずか48とリーグ最下位に沈んだチームに金本監督も「少なすぎるよね。チーム全体としても」と話し、走塁改革の必要性を訴えている。5年連続盗塁王に輝いた実績を持つ赤星氏にはかねて、コーチ就任の待望論があった。

 金本監督とともに戦った03、05年優勝メンバーの力を借りながらチーム一丸で再建の土台を築いていく。